Moka Pot — 火にかけて、蒸気の力で押し上げる
2026-10-21
Moka Potは、三つの部分を重ねて火にかけ、下のポットで沸かした湯を、蒸気の圧力で上へ押し上げて淹れる器具です。イタリアでは今も多くの家庭の台所にあり、濃いコーヒーを手軽に淹れる道具として親しまれています。
生まれ
一九三三年、イタリアのAlfonso Bialettiが、八角形のアルミのポットとして売り出しました。それまで店で飲むものだった濃いコーヒーを、家庭の火で淹れられるようにした器具です。
仕組み
下のポットの湯が温まると、湯の上の空気と蒸気がふくらみ、その圧力が湯を押し上げます。湯はバスケットの粉の層を通り、中央の管から上のポットへ出てきます。
Cross-section
下の湯が、粉を通って上へ上がる
- 上のポットコーヒーがたまる
- バスケット細挽きの粉を詰める(押し固めない)
- 下のポット湯を入れる。熱で生じた蒸気の圧力が、湯を押し上げる
- 安全弁圧力が上がりすぎたときに逃がす。湯はこれより下まで
淹れ方
Recipe
Moka Potの流れ
下のポットに湯を入れる
安全弁の下まで
バスケットに粉を詰める
細挽き。押し固めない
組み立てて火にかける
中火以下
コーヒーが上がってくる
勢いが弱まり、音が変わるまで
火から下ろす
出きる直前で止めると雑味が出にくい
上がってくる勢いが強すぎると、湯が一気に粉を通り抜けて、苦く荒い味になりがちです。火は中火以下で、ゆっくり上がってくるように調整します。
Espressoとの違い
Moka Potで淹れたコーヒーは、Espressoに似た濃さを持ちますが、別のものです。かかる圧力はEspressoの9気圧よりずっと低く、cremaもほとんど立ちません。そのぶん、どっしりとした濃さと、直火ならではの香ばしさがあります。牛乳や練乳と合わせるのにも向いています。
手入れ
アルミ製のものは、食器洗い機を避け、水かぬるま湯で洗って乾かすのが基本です。パッキンやフィルターは消耗品なので、劣化したら交換します。
ほかの抽出方法との違いは、抽出方法を比べるで図にしています。


