AeroPress — 浸けて、手で押し出す
2026-10-21
AeroPressは、筒の中で粉を湯に浸け、ピストンを手で押し下げて紙のフィルターから押し出す器具です。浸けて待つFrench Pressのような面と、圧力をかけて押し出すEspressoのような面を、両方持っています。
生まれ
考案したのは、アメリカの発明家Alan Adlerです。遠くまで飛ぶ輪のおもちゃで知られた彼が、一杯分を手早くおいしく淹れる道具として、二〇〇五年に売り出しました。軽くて割れにくく、旅先やアウトドアにも持ち出しやすい器具です。
淹れ方の一例
粉15gに湯200g、湯温は85〜90℃。湯を注いで軽く混ぜ、一分半ほど待ってから、二十〜三十秒かけてゆっくり押し出します。
Recipe
AeroPressの流れ(一例)
紙フィルターを湯で濡らす
中細挽きの粉を入れる
15g
湯を注ぎ、軽く混ぜる
200g
待つ
1分半前後
ゆっくり押し出す
20〜30秒
紙のフィルターを通すので、口当たりはすっきりしています。押し出した濃いめの液体を湯で割れば、量を増やしながら味の調子を整えることもできます。
逆さにする淹れ方
筒を逆さにして粉と湯を入れ、待ってからひっくり返して押し出す淹れ方もあります。待っている間に液体が下から落ちないので、浸ける時間を正確に決められます。ひっくり返すときにこぼさないよう、注意は必要です。
自由度の高さ
二〇〇八年からは、この器具だけで腕を競う大会が毎年開かれ、世界中でさまざまなレシピが生まれています。湯温も時間も、粉の量も、レシピによって大きく違います。決まった正解がない分、試すたびに発見がある器具です。
Time & temperature
抽出にかける時間と、湯の温度
- Espresso25〜30秒
90〜96℃
- Moka Pot火にかけて数分
沸点近く
- AeroPress1〜3分
80〜95℃
- Pour Over2分半〜4分
90〜96℃
- Phin4〜5分
95℃前後
- French Press4〜5分
92〜96℃
- Cold Brew12〜24時間
冷蔵〜常温
ほかの抽出方法との違いは、抽出方法を比べるで図にしています。


