French Press — 浸けて、押して、そのまま注ぐ
2026-10-21
French Pressは、粉を湯に浸けて待ち、金属の網を押し下げてこす方法です。注ぐ速さや湯の流し方に気を配る必要がなく、粉と湯の量、時間、温度さえそろえれば、毎回ほぼ同じ一杯ができます。
紙を使わないので、コーヒーの油分がそのままカップに入ります。口当たりに厚みがあり、Naturalの果実感や甘さを、丸ごと受け止めるのに向いています。
生まれ
似た器具は十九世紀半ばのフランスで考案され、今の形に近いものは一九二〇年代末にイタリアで特許が取られたとされています。名前はフランス式でも、ヨーロッパの各地で改良が重ねられてきた器具です。
淹れ方の一例
粉15gに湯250g、湯温は92〜96℃。湯を一度に注いで四分待ち、ゆっくり押し下げます。
Recipe
French Pressの流れ(一例)
粗挽きの粉を入れる
15g
湯を一度に注ぐ
250g
待つ
4分
表面の粉を崩し、浮いた泡を除く
省いてもよい
ゆっくり押し下げ、すぐに注ぎ切る
粗挽きにする理由
金属の網は、紙ほど細かな粉を止められません。細かく挽くと粉が網をすり抜けてカップが濁り、浸けている間に引き出しが進みすぎて、苦味や渋みが出やすくなります。粗めに挽くのはそのためです。
Grind size
挽き目の目安(左ほど細かく、右ほど粗い)
油分と、底に残る粉
カップの底には、網を抜けた細かな粉が少し残ります。最後の一口は飲み切らずに残すのがおすすめです。また、押し下げたあとも粉と湯は接したままなので、淹れたら別の容器にすぐ注ぎ切ると、時間とともに苦くなるのを防げます。
Filter
フィルターの素材が、口当たりを変える
ほかの抽出方法との違いは、抽出方法を比べるで図にしています。


